・お子さんの躾(しつけ)とは、善い行い、ふるまいを習慣にすることです。
習慣とは、脳の長期記憶のことです。
通常、私たちが物事を覚えるには、脳内の短期記憶の棚にしまわれ、
重要でないことは、次々と記憶せずに捨てられてしまいます。
人間は、覚えるよりも忘れることが得意な生き物なのです。
繰り返し繰り返し覚えることで、ようやく長期記憶になるのです。
繰り返しとは、朝昼晩✖21日間~90日間です。
一度、長期記憶になったものは忘れませんよ。
一度覚えてしまえば何年もやっていなくても
自転車の乗り方や泳ぎ方を忘れないようにです。
この記憶機能が脳内にできるのは3歳からです。
躾は、悪しき習慣が身につかないうち
つまり3歳から行うのが最も効率が良いのです。
何故なら一度身に付いた悪しき習慣(長期記憶)を
消すことはできないからです。
パソコン同様、上書き保存していくことで、修正することはできますが、
それよりも習慣化の初めに躾をすることの方がより簡単なわけです。
お子さん、親御さんのストレスは、
まさにこの最初の躾の段階を誤っていることにあるのです。
さて、ここで言いたいことは、
週に1度、それも1時間やそこら、厳しい武道の先生につけたところで、
躾をすることは不可能だと言うことです。
武道の先生の前では、厳しいからきちんとするけれど、他の場では、きちんとしないのであれば
それは習慣化されているのではなく、単に大人の顔色を伺っているだけに過ぎません。
そして、ぼくは厳しくありません(笑)
当教室は、したがいまして躾を期待できる場ではありません。
※正しい礼(立礼、座礼)の仕方は教えます。
お子さんのためにも、あなた自身のためにも、
今からでも遅くありませんから、愛をもって躾を行ってください。
愛があるから厳しくもできるのです。
優しく優しくわかりやすく、そしてたまに厳しくする。
それはあなたにしか出来ないこの世で最も尊い仕事です。