【 心身統一への道 】
心身統一合気道では、
まず最初に心身統一の方法を学びます。
その状態で合気道を行うのです。
心身統一の状態は、常識では考えられない状態となります。
例えば、5、6歳の子供に教えると
大人が子供を持ち上げられなくなります。
親は観ているだけだと、ウソだと思って見ています。
そこで、親にも持ち上げてもらいます。
すると持ち上げられなくなっているので
ようやく信じるのです。
子供は、それだけで自信を深めます。
自分には眼には見えないがとても大きな力がある、と。
【 合気道には、体重別・性別・〇〇別は、存在しません。】
・よく武道は、護身術と言われますね。
スポーツとして考えると、大会で高い成績を上げることが目的と
なります。多くの武道では、誰にでも同様のチャンスを与えるように
配慮され、広がりを見せました。
でも、本当に護身術として役に立つのでしょうか?
「ちょっと待ってよ、あなた大人でしょう?」
「ちょっと待って、あんた男でしょ?」
「ちょっと待てよ、お前の体重は俺より倍はあるだろ?」
日常生活においては、年齢、性別、国別に関係なく
利用できなくては護身術になりませんよね。
【 勝負を超えた世界 】
・勝ち負けを競うだけが、この世のありようではありませんね。
勝ち負けを競う武道を学びたいのであれば、他にいくらもあります。
しかし、まず心と身体、それぞれの正しい法則を知って
それらを身に付け、人に勝つより己に克つことを心身統一
合気道では学ぶのです。
言うは易し、行うは難し。
どんなに良い事を聞いても、口だけでは現代人は納得しません。
合気道は、身体で正しきを示すことができます。
できうれば子ともさんと一緒に、お母さん、お父さんが
合気道を行い、家庭でも対話することで真のコミュニケーションを
とることができるのです。
しかも、勝ち負けを超えた大切なこと、己に克つ意味を
体で親子で学ぶことの重要性は、今後、増すことでしょう。
【 子を導くのが親の務め 】
・子を正しく導きたいのが親の役目とは知りつつも
どのように育ててよいのかわからない、
自分はそんな立派な人間ではない。
だから放っておく、
人のせい、学校のせい、国のせいにして
親の役目を放棄し、声高く人を責める
それで良い子が、社会に役立つ人間が育てば
何の苦労もありません。
・「やってみせ 言って聞かせて させてみて
ほめてやらねば 人は動かじ」とは、
山本五十六の著名なコトバですが、
親が、やってみせることの大切さは、言葉ではいいつくせませんね。
まずお母さん、お父さんが自覚して奮起し、自ら範を示すべく
合気道を行い、正しい心をもった、正しい強い子を育てることが
次代の国を救い、世界平和を創り上げる礎となるのです。