近年、お子さんの自閉症、ADHD,発達障害の事をよく目に、
耳にするようになりました。
原因が先天性や薬害、環境汚染であるなら
ぼくが論じることではありませんが、
原因が「心」ではないか、と
思えるケースもあるので、
触れておきたいと思います。
親(同居家族》の心の状態と
お子さんの心の状態はリンクしています。
ということは、
親の心も円くて穏やかな状態では
無いと考えられます。
といいますのは、
ぼくが、運営しています氣功療術院シンメトリーには
未就学児~高校、大学生をおもちのお母さんが
多く来院されるのですが・・
心配症な方のお子さんが、
そうした症状になっていることが多く、
最初は、偶然と思っていましたが、
あまりに多くの方に似たお子さんの悩みがあることから
これは偶然ではないな、と思ったしだいです。
「いやーうちの子は、・・・・・それが心配で・・」と
おっしゃるのですが、
ぼくもよく知っているそのお子さんよりも
むしろ問題かな、と思えるお子さんの親は
まったく平気だったりします。
つまり親の受け止め方の問題が
大きいのでは?と思えるのです。
成長の一時期に他人のお子さんと比べて
やや、成長が遅いと言われると、
(または勝手にそう思い込んだりすると)
もう心配で、心配で仕方ないわけです。
先日もシンメトリーにそうした心配性の
お母さんがお子さんのことで相談しにこられました。
一通り、お話をおききした上で,
「もしかしたらですが、問題は、お母さんかお父さんの心配症にあるかも
しれませんよ。思い当たりませんか?」
とお尋ねすると
「そうなんです、私、心配性で・・
でも、一度も心配したことが現実になったことが
ないんです・・」
と言われる。
お子さんに施術をと相談しにこられたのですが、
結局、ご本人が通われることになったのです。
一度、思い当たる方は、冷静になって、
周りの同世代のママたち、パパ達の様子を
ようくご覧になっていただきたいのです。
「あれ?どうしてこの親は、心配していないんだろ?」
「あれれ?この親も、どうして心配しないんだろ?」
ということがよくありませんか。
そうした親に愛情が不足と思ったり、
または自分が心配症なのかも?と
思ったりしたことがあるかもしれません。
すると、自分がいかに
『根拠なく』心配していたことがわかるハズです。
だいたい、あなた自身は、今まで
こうして無事に生きてこられましたよね。
いろんなことがあるのは、
みんな同じです。
でも、こうして生きている間は、
「大丈夫」なんです。
人間は生きている間は、
大丈夫にできているんです。
これまで心配、心配と思ってきたでしょが、
空気の酸素が、今年は減ったなー、息苦しい、なんて
ことは起きたことがないはずですが
いかがでしょうか?
それで、肝心なことは
もし「死」を恐れているんだとしたら、
恐れることは何一つないんです。
あなたは生まれる直前のことはどうでしょう?
お腹の中に生まれる直前のことですよ。
ほとんどの人は覚えていません。
覚えている人もいますが、
特にどうってことはないんです。
死ぬってことは、
その状態になるってことです。
何でもないんです。
何でもないどころか、自殺でない限りは、
とても幸福なんです。
本木雅弘さん主演のアカデミー賞受賞作の
映画「おくりびと」ご存知ですか?
あの原作を読んだことがあるんですけどね。
書いた方は、納棺師=「おくりびと」なんです。
その原作に、正確ではないですけど、
このような記述があるんです。
『亡くなる人の80%は実に良い表情で、亡くなっている。
生きている時に、善人だったとか、悪人だったとか、
偉い人だったとか、普通の人だったとか、
そういうのと全く関係なく80%の人は
幸福な実に、幸福な表情で亡くなっている』
自殺やこの世に執着(未練)を残して亡くなる方以外
「死」は幸福なのです。
「死」が幸せで、「生きている間は、大丈夫」なら
何を心配するって言うんです?
それで、どうでしょう?
心配している間、心は幸せですか?
辛いですよね。
性分だから仕方ないと
あきらめないでください。
周りが迷惑しているんですから。
で、どうしたらいいかといえばですね、
心配の妄想が始まったらですね
あーはじまったな・・と思って
下手に考えるのは止めて、
明日の朝に考えようって思うんです。
そうして、朝を迎えたら、
忙しいでしょ(笑)
考えてられないでしょ。
どうして親が子供の心配しちゃあいけないんだって
威張る人がいるんだけど、
心配っていうのは、
信じていないってことでしょう?
わかります?
信じるのが愛なの。
親が信じてあげなくて
誰がその子のことを信じるの?
心配性になったのは、
あなたが悪いわけじゃないの。
あなたの親か祖父母かに
そういう心配性の人がいたでしょ?
心もね、伝染るんですよ。
共振共鳴ってわかります?
音叉って言って、
こちらの金属をポーンと鳴らすと
離れている金属も鳴るっていうアレのことね。
それと似た機能が人間の脳にもあるんです。
だから、親の心が『子供が心配、心配って鳴っているとね
子供の心は、『自分が心配、心配』って鳴ってね、
自信がもてなくて、不安で不安で仕方なくなるの。
あなたの心配が
子供の病気を作っているの。
威張っている場合じゃあ、ないんだって。
しっかりしなよ。
子供を信じるには、
親には覚悟が必要だよ。
精神科の専門医が何と言ったって、
学校の先生が何と言ったって、
世界中の全員が敵になったって、
子供を信じて守る、という覚悟がね。
そのためにはね、
「自分を信じる」ことから
始めるのがいいの。
次は、その話をしますね。