五十宮会では、
なるべく筋肉の力を使わずに、
立つ。動く。技をかけること
を稽古で身に付けていきます。
もう地味に
外から見ていても、
地味すぎてわからない。
そのため、
脱力、リラックスと
言うのですが、
筋力を使わずに
立てないでしょ。
動けないでしょ。
ましてや技はかけられないでしょ。
と現代人は、思っているので
そんなの無理と思ってしまい
そこで止まってしまいます。
なんなら不満に思って、
ウソをついているのでは?と
思ってしまったりします。
これが左脳人間の特徴です。
頭で考えて、
自分の理屈に無いと
そこで止まってしまう。
筋力を使わないとですね、
エネルギーが発生するのです。
筋力の代わりをする力が生じるのです。
それを稽古で培う。
長く武道をしている人が
たまに覗きにくることがあります。
彼らは、エネルギーを感じずに
稽古をしていますから、
エネルギーを感じますか?と
尋ねると、ハッ?エネルギー?となる。
もう、それ以上、聞けない。
ウソじゃないんだけどなー
と少し可哀そうになる。
エネルギーを発生させてからが
面白いのですよ
運動している愉しさだけなら
球技の方が愉しいと思う。
当会の稽古で、
だんだんと、そういうのを掴んでくると
みなさん、表情が変わります。
前回は、
今日と同じ剣杖の稽古だったのです。
木剣を中段(正眼)に構えてもらい、
一人が木剣でバシッと払う、
払って打ちに行く
払われても、
剣の先がゴムでもつけているように
パッと戻るから、払っても入れない。
打てない。
払われた方は、手に何も感じない。
ショックが伝わらない、という体感をする。
ショックがあるなら
強い力であれば、剣が飛ばされる。
ショックが無いのに
ゴムのように戻る
戻るのであって、
筋力で戻すのではないのです。
これって、
もう剣術でもかなりの高段者の状態です。
これは胡麻化せない。
試しに、竹刀じゃなく木剣で、
一度、やってみるとわかります。
当会では白帯で出来ちゃう
筋力を鍛えても、これは出来ない。
筋肉では出来ない。筋肉は遅い。
それに力を入れることになるでしょ。
これは
エネルギーを発生できないと無理。
一生、わからずに終わる人が
どれだけ多いのだろう。
愉しいですよ。
これがわかると